ドラコンの立法の内容

ドラコンの立法の内容〜慣習を明文化し民主化を促進〜

ドラコンの立法の内容
〜慣習を明文化し民主化を促進〜

アテナイが貴族政から民主政へと移行する中で行なわれた、極めて重要な改革の1つにドラコンの立法と呼ばれるものがあります。今回はその内容や成立の背景を紹介します。

 

 

ドラコンの立法の背景

貴族政末期のアテナイ。商工業の発達により自前で武器を購入できる平民が増え、平民主体の重装歩兵がポリス防衛の要として活躍するようになりました。しかしいくらポリスために命をかけて戦っても、平民達に発言権はなく、政治は一部の貴族達が牛耳っているという理不尽がありました。

 

貴族達に意見しようにも、根拠となる法が文章化されていないので、貴族達は「昔からの慣習だから」と平民達の訴えをのらりくらりとあしらわれてしまうのです。貴族達はその場その場で自分達の都合がいいように決まりを変えて、既得権益を何としても守ろうとしていました。

 

ドラコンの立法の内容

平民の不満は募り、貴族と平民の対立が深まっていきました。そんな状況を打破しようと登場したのがドラコンです。前621年、彼はそれまで口約束だけだった慣習を文章化し、貴族達が勝手気ままに慣習を変えるといったことを出来なくしたのです。

 

事実上アテナイにおける最初の憲法誕生といえ、この明文化した憲法をもとに平民達は政治に様々な意見を出せるようになりました。

 

法の下の平等が促進し、やがてペリクレスの時代になり民会に権限が集中したことで直接民主政が完成しました。ドラコンの立法は、アテナイが貴族政から民主制へと移行するうえで重要な出来事だったのです。

 

ソロンの改革へ

ドラコンの立法で平民達の発言権は増したものの、法そのものは貴族優位な造りになっていたので、貴族・平民間の対立は続いていました。この残った対立はソロンの改革により緩和されていきます。

 

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