古代ギリシアの王政の特徴〜独裁のメリットとデメリット〜

古代ギリシアの王政の特徴〜独裁のメリットとデメリット〜

古代ギリシアの王政の特徴
〜独裁のメリットとデメリット〜

古代ギリシアといえばアテナイの民主政が有名だと思いますが、始めから民主政の国だったわけではありません。アテナイの成立最初期は(紀元前1000年〜紀元前800年頃)は王政が敷かれていたと伝えられています。

 

 

王政とは?

王政(モナーキー)とは、支配者たる王(君主)を1人立て、その者による単独的な国家運営を行なう政治形態です。ようは独裁政治のことです。『独裁』というのはとにかくネガティブなイメージのある言葉ですが、それにはやはり理由があります。

 

王政のメリットとデメリット

王政(独裁政)は市民の意見を汲んだり、話し合う必要がないので意思決定が早いというメリットがあります。緊急事態への対応にしろ改革にしろ、フットワークが軽いので有能な独裁者ならば国が劇的な速度で発展します。

 

しかしこれには落とし穴があります。民主政よりも優れたシステムに見えるのは、「優秀な人間が王座にいる間だけ」ということです。有能な独裁者もいつかは老いや寿命で退きます。そうなった時、二世三世と「能力」ではなく「血筋」による世襲が続くと、あっという間に政治が腐敗し、劇的な速度で国が衰退するのです。

 

その点民主政はいちいち話し合いで物事を決定するので、改革が遅々として進まないというデメリットがありますが、逆に無能なリーダーを民意ですぐ降ろすこともできるので、致命的なダメージも受けにくいのです。

 

 

王政の打倒

ただしギリシアの王政は長くは続きませんでした。上述したように独裁のデメリットが表出化したことで、王家が追放され、有力な一般市民からなる貴族が力を持つようになりました。今度は一部の富裕層が実権を握る貴族政が始まったのです。この貴族政も重装歩兵の台頭で平民が発言力を持ったことで打倒され、いよいよ民主政へと歩を進めていくことになるのです。

 

アテナイの初代王とは?

古代ギリシア民主政の象徴的ポリスであるアテナイは、ギリシア神話に登場するテセウスを初代王として成立したと伝えられています。テセウスはクレタ島のミノタウロス退治の話などが有名ですね。帝政ローマ時代の著述家プルタルコスは自著で、テセウスのことを古代ローマの建国者ロムルスと双璧を成す偉人と伝えています。

 

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