前1200年のカタストロフ〜エーゲ文明を滅亡させた大変動〜

前1200年のカタストロフ〜エーゲ文明を滅亡させた大変動〜

エーゲ文明を滅亡させた前1200年のカタストロフとは
〜海の民による侵略か?〜

前1200年のカタストロフとは、紀元前1200年頃地中海東部で起こった大規模な社会変動のことです。地中海世界で栄えていた文明が次々と滅亡し、ギリシア最古の文明エーゲ文明もそのうちの1つだったのです。
文明をわずか1世紀のうちに滅ぼした大変動とは何だったのか。いまだにはっきりとした答えがでていません。気候変動、地震、戦争、疫病の蔓延など諸説あり、おそらく複合的な要因であろうといわれています。

 

 

暗黒時代へ

前1200年のカタストロフにより経済システム、社会秩序が崩壊し、人口が激減、文化が衰退した為、カタストロフ後約400年間の文字史料がほとんど残っていません。そのため実態がよくわからない空白期間ということで、この時代を暗黒時代と呼ばれています。
暗黒時代は、前8世紀頃にポリス(都市国家)と呼ばれる小規模共同体が成立し、ギリシア文字が発明されるまで続きました。同時期、鉄器がもたらされたことで鉄器時代が始まりました。

 

 

カタストロフの要因は海の民によるもの?

カタストロフの要因として「海の民の侵攻によるもの」とする説があります。海の民というのは地中海で幅を利かせていた、船を巧みに操る海上勢力のことで、多様な民族から構成されていました。
紀元前1500年頃より東地中海、主にエジプトへの侵攻が激しくなり、前1300年頃からギリシアも攻撃の対象になったと考えられています。
同時期ギリシア地域では戦争が行なわれた痕跡があり、カタストロフの後はフェニキアやカナン地方で交易、海賊行為が活発化していることから、複合要因の1つとして有力視されています。

 

 

トップへ戻る