古代ギリシア暗黒時代とは〜歴史上の空白期間〜

古代ギリシア暗黒時代とは〜歴史上の空白期間〜

古代ギリシア暗黒時代とは
〜歴史上の空白期間〜

前12世紀、ギリシア世界、ミケーネを中心に栄えていたエーゲ文明は突如として滅亡してしまいます。経済システム、社会秩序が崩壊し、人口が激減、文化が衰退する大規模な社会変動が起きたのです。(前1200年のカタストロフ)。ギリシア世界の様相は一変し、文明の著しく衰退した暗黒時代に突入していきます。

 

 

「暗黒時代」と呼ばれる理由

前1200年のカタストロフで、彩色技術、線文字Bなど、エーゲ文明化で発展した高度な文化がことごとく消失してしまいました。よって、ギリシア文字が発明される前8世紀までの400年間、文字史料も絵画資料も残されておらず、実態が不明なのです。「歴史学上の空白期間」となっていることから暗黒時代と呼ばれているのです。

 

暗黒時代以降の変化

鉄器時代に突入

暗黒時代初期に、ペロポネソス半島やエーゲ海地域に製鉄技術を持つドーリア人が移入し、ギリシア世界に鉄器がもたらされました。青銅器の代わりに鉄を利用した鉄器が主要な道具として使われ始めます。そのため暗黒時代は初期鉄器時代とも呼ばれています。

 

 

ポリス(都市国家)の形成

前8世紀頃。前述したドーリア人が鉄の武器で先住民族を駆逐し、ポリスと呼ばれる政治共同体ポリス(都市国家)が形成しました。ポリスは海上貿易や軍事拡大を軸に国力を伸ばし、ギリシア世界は再び政治的・文化的に栄え始めたのです。

 

 

暗黒時代の終焉

前1200年のカタストロフで、線文字Bが消滅し文字史料が激減したことで暗黒時代に突入してしまいましたが、ポリスの成立と同時期にオリエント由来のフェニキア文字を参考にしたギリシア文字が発明されました。このギリシア文字により『イリアス』『オデュッセイア』という古代ギリシア最古の文学作品が登場し暗黒時代は終焉したのです。

 

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