古代ギリシアの服の種類と特徴〜ドーリス式/イオニア式の違い〜

古代ギリシアの服の種類と特徴〜ドーリス式/イオニア式の違い〜

古代ギリシアの服の種類と特徴
〜ドーリス式/イオニア式の違い〜

ギリシア人の衣服は内衣と外衣に分けられ、内衣はキトン、外衣はヒマティオンと呼ばれています。さらにキトンにはドーリス式、イオニア式とタイプが分かれており、意外とその形態は豊富です。今回は古代ギリシア人が着てい服の種類とそれぞれの特徴を紹介したいと思います。

 

この記事の内容

 

 

キトンの特徴

キトンは亜麻布を使った衣服の総称で、紀元前6世紀頃エジプトからもたらされ、それまで一般的だった毛織物に代わり普及し始めました。ドーリア式とイオニア式があります。

 

◆ドーリス式
一枚の布の上端を表側に折り返し、さらに二つ折りにして体をはさみ、両肩をピンで留めて胴の部分を紐で結びます。重厚さがあるのが特徴です。脇の隙間を縫い合わせたペプロスというタイプも存在します。

 

◆イオニア式
二枚の布を用意し、腕と首を出す部分以外を縫い合わせ、胴の部分を紐で結びます。ドーリア式よりひだが多いので、優美な印象があります。ドーリス式より後に登場し、最初は男性も着ていましたが、のちに女性専用の衣服となりました。

 

ヒマティオンの特徴

ヒマティオンは一枚の大きな長方形(縦1〜2m、横3〜5m)の衣で、キトンの上に着るワンピースタイプの上着です。ただしヒマティオンを上着としていたのは比較的裕福な者に限られ、哲学者や貧困者は直接体に着ていたようです。ちなみにヒマティオンとは「着せる」とか「被せる」という意味の語に由来しています。

 

衣服の素材

古代ギリシアにおける衣服の素材は、大半が羊毛か麻布です。木綿は気候的に生育に適さなかったので、9世紀になりアジアからもたらされるまで一般には流通しませんでした。絹製の服を着ていたのは一部の有力者だけです。

 

 

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