エーゲ文明の特徴〜5つの青銅器文明を覚える〜

エーゲ文明の特徴〜5つの青銅器文明を覚える〜

エーゲ文明の特徴
〜5つの青銅器文明を覚える〜

紀元前30世紀頃、エーゲ海周辺に青銅器がもたらされ石器時代が終焉しました。それまで主に石で作られていた様々な利器が、より頑強な青銅で作られるようになり、人類の生活が一変したのです。ギリシア青銅器時代の始まりです。

 

そして紀元前30世紀頃から前12世紀頃までエーゲ海周辺で栄えた青銅器文明の総称をエーゲ文明と呼びます。エーゲ文明には、青銅器時代前期に成立したミノア文明/ヘラディック文明/トロイア文明/キクラデス文明の4大文明と、後期に成立したミケーネ文明があります。

 

このことを踏まえて、エーゲ文明とはざっくりどのような文明だったのか?という疑問を解消していきましょう。

 

この記事の内容

 

 


エーゲ文明の種類

中心地 繁栄期
キクラデス文明 キクラデス諸島 前3000年頃〜前2000年頃
トロイア文明 トロイと小アジア北西部 前2600年頃〜前1200年頃
ヘラディック文明 ギリシア本土 前2500年頃〜前1200年頃
ミノア文明(クレタ文明) クレタ島 前2000年頃〜前1400年頃
ミケーネ文明 ペロポネソス半島 前1600年頃〜前1200年頃

 


エーゲ文明の特徴

外交

エーゲ文明下のギリシアは、地中海を通じて頻繁に古代オリエントと交流していました。先進的な文明を積極的に取り入れ、独自に発展させていったのです。

 

社会情勢

エーゲ文明下に存在した王宮の、前期と後期の造りの違いは社会情勢の変化を如実に示しています。前期のものは城壁に囲まれず開放的な作りなのに対し、後期のものは城壁に囲まれた閉鎖的な造りになっています。あからさまに「敵」を意識した造りになっているのです。
このことから、エーゲ文明前期は外敵をあまり意識する必要のない平和な時代だったのに対し、後期は他集団との争いの多い時代だったと推測されています。

 

文字

エーゲ文明の中心地だったクレタ島では線文字Aが、ギリシア本土では線文字Aを発展させた線文字Bが発明されました。線文字Aはいまだ解読されていませんが、線文字Bはアーサー・エヴァンズさんによって解読されました。

 

 

エーゲ文明の滅亡と暗黒時代

前12世紀に入りエーゲ文明は突如として滅亡してしまいます。農作物の凶作と飢饉、疫病の蔓延、戦争、海の民の侵入…などなど原因は諸説語られていますが、(前1200年のカタストロフも参照)ともかくこの大規模な社会変動でエーゲ海周辺の繁栄は途絶えてしまいました。
文明の崩壊で線文字による文字資料も消滅し、以降400年間は史料が極めて少なく実体が不明な空白の時代となっています。この空白期間を暗黒時代と呼び、ギリシア文字が発明される前9~8世紀まで続きました。

 

クレタ文明との違いは?

クレタ文明はエーゲ文明の中心だった文明で、クレタ島のクノッソス中心に栄えたました。(伝説上のミノス王にちなみミノス文明とも呼ばれています。)前15世紀頃、突如滅亡しますが、本土で栄えていたミケーネ文明(エーゲ文明の1つ)の影響に押され滅んだという説が有力です。クレタ文明についてはミノア(クレタ文明)の特徴〜原因不明の滅亡〜で詳しく解説しています。

 

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