古代ギリシア時代の世界地図

古代ギリシアの世界地図〜歴代ギリシア学者による3種を紹介〜

古代ギリシア時代の世界地図
〜ヘカタイオス/ヘロドトス/エラトステネスによる3種を紹介〜

世界の地理の大勢が判明したのは、ヨーロッパ諸国が世界の海に乗り出した大航海時代以後の17世紀頃のことです。
古代ギリシアの時代には、せいぜいエーゲ海や地中海が船で行ける限界の海で、この時代における「世界」には太平洋や大西洋は存在しませんでした。

 

そして観測技術も未熟な時代なので、不正確な情報も多いです。それでも古代ギリシア人達の作成した地図を見ていると、可能な限りの手段と知を総動員して、世界の真の姿を確かめんとする古代人たちの、探究心が垣間見えてかき立てられるものがありますね。今回はギリシア人達がどのような作成した地図を紹介したいと思います。

 

 

ヘカタイオスの地図

古代ギリシアで初めて世界地図を書いたのは、地理学者のヘカタイオスです
彼は地中海世界を旅し、ヨーロッパ、小アジア、リビア(現・北アフリカ)を地理情報を記した世界地図を作成しました。
この地図はギリシアの自然哲学者アナクシマンドロスが作成した地図が元に修正・拡大を加えたものとなっています。
この地図では地中海世界は円形をしており、周囲を海に囲まれています。とくに地中海の描写は非常に忠実に再現されています。世界の東端はインドになっておりインダス川の存在も確認できます。

 

ヘロドトスの地図

ギリシアの歴史家ヘロドトスは円形の世界を海が囲っているとする世界観を否定し、かなり忠実に誓い地中海世界周辺の地図を作成しました。また彼の作成した世界地図ではカスピ海が内海として描写されています。

 

ムセイオンの地図

ムセイオンの館長としてしられるエラトステネスは、地球が球体であることを前提に世界地図を作成した初めての人物です。そしてムセイオンの時代はアレクサンドロス大王が東方遠征を終えた後だったので、インド周辺までの地理がかなり詳細に描写されるようになりました。
彼がつくった地図そのものは残されていないものの、ストラボンが著作に一部を引用しています。それまでは描かれていなかった、現イギリスやアイルランドのあるグレートブリテン島が描かれていることは特筆すべき点でしょう。

 

トップへ戻る