古代ギリシア天文学1〜発展の歴史や成果一覧〜

古代ギリシア天文学1〜発展の歴史や成果一覧〜

古代ギリシア天文学1
〜発展の歴史や成果一覧〜

古代ギリシア全盛の時代になると、財を成し暇をもてあました人々は宙ばかり眺めるようになりました。排気ガスもなく、人口的な照明など皆無に等しい時代です。夜空の星は今の100倍1000倍は鮮明に見えたことでしょう。

 

望遠鏡など使わない、裸眼での観察だけでも、様々な発見があります。さらに長期にわたる経験から、数々の普遍的な規則性にも気がつくことができました。これがギリシア天文学の始まりといえます。
ギリシア人が積み上げた天文学的英知は、アレクサンドロス大王の東方遠征に端を発し、小アジアからインドの天文学にまで影響を与えました。

 

 

元々オカルトだった天文学

古代世界の天文学というのは基本的に、現代の占星術と天文学が合体したような概念で、星の運行により国や人の吉凶を占うなど迷信じみた部分がありました。
しかし古代ギリシアの自然科学者達は、世界で初めて人間の精神をそのようなオカルト的思考から解放し、論理的・合理的に真理を導きだそうと努めたのです。

 

古代ギリシアにおける天文学的発見一覧

 

・日食の予測
・金星の発見
・地動説の発見
・太陽と月の大きさの測定
・天体座標の発明

 

 

日食の予測

古代ギリシアの哲学者タレスは、紀元前585年の日食(月が太陽を隠す現象)を予測しました。ある王国同士の長期間にわたる戦争が、この予測が的中したことを受け、講和に繋がったという話が、古代の歴史学書に記されています。日食は古代の人々にとって世界の終わりを彷彿とさせるものだったのです。

 

金星の発見

金星は地球の内側を公転しており、日没後か夜明け前に観察できます。古代ギリシアにおいて日没後「宵の明星」と夜明け前「明けの明星」は違う天体と考えられていましたが、ピタゴラスは紀元前500年頃にこの2つの天体が同じものだと発見しました。ピタゴラスは金星にアフロティーテと命名しました。

 

地動説の発見

広く受け入れられることはなかったものの、サモス島のアリスタルコス(紀元前310年-紀元前230年頃)は、地球が宇宙の中心にあるのではなく、太陽が宇宙の中心にあり、地球がその周りを回っているとする太陽中心説を唱えました。この説は天動説に埋もれて受け入れられることはありませんでしたが、コペルニクスより先に地動説を唱えた人物なので、「古代のコペルニクス」と呼ばれています。

 

太陽と月の大きさの発見

アリスタルコスは地動説という考え方に基づいて、太陽や月の大きさや距離を測定し、太陽が月よりずっと遠くにあり、なおかつ大きいことを看破しました。

 

天体座標の発明

天体の位置は座標で示すのが一般的ですが、この方法論を最初に発案したのは古代ギリシア人です。紀元前350年頃、ギリシアのユードクスは世界地図を作成し、それに対応する星図を作成しました。

 

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